第3回ゴブラン会 食育の授業と食事会

10月2日、ゴブラン会主催で岩手県の大船渡市立盛小学校で、 ゴブラン会で 食育の授業と食事会を行いました。 東京から中村勝宏会長と大和田副会長と長澤事務局長を始め6人と 軽井沢からゴブラン幹事の鈴木夫妻と、地元東北で活躍している長男の大悟くんが参加し、そして岩手県のシェフが協力して、食育の授業が開かれました。

ゴブラン幹事の冬木さんの紹介の岩手めんこいテレビからネットでも以下から見ることができます。約1ヵ月間の限定公開です。

食育講座 1食育講座 2第1回食育授業第2回食育授業

「食育」というと、地産地消など、地元の食材を生かした料理を紹介するのが一般的です。
ところが、このほど、岩手・大船渡市の小学校で行われた出前授業は、舌の感覚「味覚」の大切さを伝えるものでした。
小学生に出す昼食の味の最終確認をしているのは、世界各国の首脳を集めた2008年の北海道・洞爺湖サミットで総料理長を務めた、中村勝宏さん。
中村さんは、日本を代表する一流シェフらでつくる料理人の会「ゴブラン会」の会長として、全国の小学校を訪ね歩き、食の大切さを伝えている。
中村さんは「フランスで、30年ぐらい前に、パリを中心に修行した連中がどんどん帰ってきて、最初の集まりが、会の前身です」と話した。
翌日、中村さんは、大船渡市の盛小学校に出向いた。
岩手を代表するシェフが振る舞う特製の地産地消ランチを前に、中村さんは、「味覚」の大切さを訴える。
中村さんは「いろんな切り口の食育ってありますよね。僕ら料理人ですから。料理人の味覚を介しての食育。フランスで味覚教育というものがあります。小学生5・6年が、味覚教育を施す一番適した年齢。それ以上だと、味覚が固まり、それ以下だと、なかなか難しいということもありますから」と話した。
子どもたちが手にした、赤・黄・緑の3色のマシュマロ。はたしてその味は。
中村さんは「皆さんが書いたのを発表します。緑、甘苦い。黄、甘い。赤、甘酸っぱい。酸っぱい。少し甘い。赤と同じぐらい酸っぱい。少し甘い。赤より酸っぱい。少し甘い。ちょっとわからないな。それでは(正解を)発表します。全部、これは、色だけつけた同じ味です。ここで大切なこと、大人もそうなんだけど、人間は、色によって、先入観で、こんな味じゃないかなというのがある。ですから、味っていうのは、口の中で、自分自身の舌を信用して、何事もただ単に食べるのではなく、味わって食べることが大切」と話した。
中村さんは「僕らが小学生みたいなころは、日本全国、あまり食べられない時代でした。戦後の。野菜でも魚でも、そんなに加工品っていうのはいっぱいなかったし、そういった意味では、
ピュアな料理というものを、貧しいながら食べていたと思う」と話した。
自分の舌で感じ取る味覚の大切さとともに、食材の栄養素や食品保存の知恵などを
織り込んだ、中村シェフの出前授業。
世界に通じる一流料理人の言葉だけに、子どもたちにとって、印象深い授業となった。
中村さんは「食べることは、人間が生きていくために必要なもの。原点、基本でありますから、それを本当に、面と向かって学ぶということは、素晴らしいことですね」と話した


岩手めんこいテレビから