14年10月2日 □会場: 「岩手県大船渡市立盛小学校」

食育講座 1 食育講座 2 第1回食育授業 第2回食育授業

10月2日、ゴブラン会主催で岩手県の大船渡市立盛小学校で、
ゴブラン会で 食育の授業と食事会を行いました。
東京から中村勝宏会長と大和田副会長と長澤事務局長を始め6人と
軽井沢からゴブラン幹事の鈴木夫妻と、地元東北で活躍している長男の大悟くんが参加し、
そして岩手県のシェフが協力して、食育の授業が開かれました

ゴブラン幹事の冬木さんの紹介の岩手めんこいテレビから
ネットでも以下から見ることができます。約1ヵ月間の限定公開です。

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 岩手めんこいテレビから
「食育」というと、地産地消など、地元の食材を生かした料理を紹介するのが一般的です。
ところが、このほど、岩手・大船渡市の小学校で行われた出前授業は、舌の感覚「味覚」の大切さを伝えるものでした。

小学生に出す昼食の味の最終確認をしているのは、世界各国の首脳を集めた2008年の北海道・洞爺湖サミットで総料理長を務めた、中村勝宏さん。
中村さんは、日本を代表する一流シェフらでつくる料理人の会「ゴブラン会」の会長として、全国の小学校を訪ね歩き、食の大切さを伝えている。
中村さんは「フランスで、30年ぐらい前に、パリを中心に修行した連中がどんどん帰ってきて、最初の集まりが、会の前身です」と話した。
翌日、中村さんは、大船渡市の盛小学校に出向いた。
岩手を代表するシェフが振る舞う特製の地産地消ランチを前に、中村さんは、「味覚」の大切さを訴える。
中村さんは「いろんな切り口の食育ってありますよね。僕ら料理人ですから。料理人の味覚を介しての食育。フランスで味覚教育というものがあります。小学生5・6年が、味覚教育を施す一番適した年齢。それ以上だと、味覚が固まり、それ以下だと、なかなか難しいということもありますから」と話した。
子どもたちが手にした、赤・黄・緑の3色のマシュマロ。はたしてその味は。
中村さんは「皆さんが書いたのを発表します。緑、甘苦い。黄、甘い。赤、甘酸っぱい。酸っぱい。少し甘い。赤と同じぐらい酸っぱい。少し甘い。赤より酸っぱい。少し甘い。ちょっとわからないな。それでは(正解を)発表します。全部、これは、色だけつけた同じ味です。ここで大切なこと、大人もそうなんだけど、人間は、色によって、先入観で、こんな味じゃないかなというのがある。ですから、味っていうのは、口の中で、自分自身の舌を信用して、何事もただ単に食べるのではなく、味わって食べることが大切」と話した。
中村さんは「僕らが小学生みたいなころは、日本全国、あまり食べられない時代でした。戦後の。野菜でも魚でも、そんなに加工品っていうのはいっぱいなかったし、そういった意味では、
ピュアな料理というものを、貧しいながら食べていたと思う」と話した。
自分の舌で感じ取る味覚の大切さとともに、食材の栄養素や食品保存の知恵などを
織り込んだ、中村シェフの出前授業。
世界に通じる一流料理人の言葉だけに、子どもたちにとって、印象深い授業となった。
中村さんは「食べることは、人間が生きていくために必要なもの。原点、基本でありますから、それを本当に、面と向かって学ぶということは、素晴らしいことですね」と話した。